王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
二人っきりの保健室―未来side―

――未来side――


「え~!何それ~!!メチャクチャ羨ましいんだけど!!」


「ちょっとミホ!声大きいってば!!」


昨日の出来事を話すとミホは教室中に響き渡るくらいの大声を張り上げて、周りの視線をいっせいに集めた。


「で?!その後の展開は??」


椅子から身を乗り出して、明らかに興味津々という感じのミホ。


あたしは首をブンブンと横に振った。


「展開も何も……あたし、新城隼人の連絡先すら知らないから」


「……って、嘘!交換しなかったの?!」


「うん」


「マジで~?!勿体ない!!何してんのよぉ~!!」


頷くあたしを見て自分のことのように肩を落とすミホ。


「ミホ、メンクイすぎだって。授業始まるし、あたし席に戻るね?」


ミホに苦笑いを浮かべると、あたしは自分の席に向かった。


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