王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

「……美咲、悪いな」


リビングの外から美咲の話し声が聞こえてくる。


悪魔に従った俺は美咲に気付かれぬように左手を鞄に突っ込み、ヒョウ柄の手帳を取り出した。




そして中を覗き込もうとした瞬間、手帳の間から何かがヒラヒラと舞って床に落ちた。


「何だこれ……?」


フローリングに落ちたものを見た瞬間、俺の中の疑いは確信に変わった。
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