王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

「おい!お前遅刻だぞ。名前とクラスを言え」


「2-A……愛川未来(あいかわみく)です」


そう答えると、島はあたしの姿を上から下まで舐めまわす様に見つめた。


「愛川、お前少し髪が茶色いな?それとスカートの丈が短すぎる。明日までに……――」
 

島がそう言い掛けた時、あたし達の横を金髪の男の子が通り過ぎた。 



「……――おい!新城待て!!」


「何?」


島に呼び止められた男の子は涼しい表情で振り返る。



「あ……」


あたしはその男の子を見るなり、思わず体を硬直させた。 

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