王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「お母さんにメール送っておいたからもう大丈夫」
「あぁ、じゃあ行くか?」
何故か未来と目を合わせることが出来ない。
それはきっと、俺の妙な下心のせい。
「隼人、どうしたの?」
「なんでもねぇよ」
俺がぶっきら棒にそう言うと、未来は首を傾げ俺て顔を覗き込んだ。
「どうしたの?」
……つーかお前、それは反則だろ。
今ここで押し倒したい衝動に駆られるだろ。
「ほら、早くいくぞ」
俺はガシッと未来の手を掴むと、勢いよく歩き出した。