走れ!演劇クラブ2010
~前ページと同時間~
ウチの副部長弟の演劇部か。どんなのするのかしらね。
「藤林君、城戸君、それにみんな見てるといい、弟の華麗な演技を。」
華麗ねぇあの顔で華麗な演技なんて正直見たくないけど、見なきゃか・・・。







へぇ~。それなりにイイ演劇だったじゃない。特にあの前田ってのの演技は少なくともウチの清士郎に勝るとも劣らない上手さだったわね。
「弥宵、あの前田ってのどう見る?」
「かなりの上手さね。見る限り実力はトップクラスって感じかしら。」
やっぱりそう見るか。
「確かにね。けど副部長弟が中心に足を引っ張ってたのが痛いわね。」
「確かに。」
正直高校の演劇にあーゆー上手いのがいたのはビックリね。しかも副部長弟言うほど上手くなく、むしろドヘタだったし。
「藤林君、次は君らが推してる第2演劇部だね。見せてもらうよ。」
何気にムカつく副部長。あとで蹴り倒してやる。と、ミハル、みんな、見せてもらうからね。みんなの演劇を。
< 47 / 51 >

この作品をシェア

pagetop