+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
「ねぇ、アレン……。ギターを弾いて……」


リリーが言うと、アレンは悲しそうな笑みを浮かべました。


そして、アレンは家の中からギターを取って来ると、草原に座りました。


「あたしが、この国でここが一番好きなのは……。アレン……あなたがいたからよ」


リリーは涙を堪えながら、笑顔を見せました。


だけどそれは、とても悲しい笑顔だったのです。


「アレン……。弾いて……」


リリーは小さく言った後、靴を脱ぎました。


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