Winter bell
あれ……?


あたし、今何て言った……?


勢いに任せて、すごい事言ったような……


恐る恐る晴稀を見ると、驚きの表情を浮かべて固まっていたけど…


「えっ……?お前っ……初めて……?」


彼は困惑しながらも、疑問を投げ掛けて来た。


「……っ!!だ、だって!今まで、そんなに長く付き合った事ないねんもんっ!!でも……こんなん言える訳ないしっ……!」


泣きそうになったあたしは、半ば投げやりになって言い放った。


最悪やんっ……!


そんなあたしに反して、晴稀はホッとしたような表情を見せた後、すごく嬉しそうに笑った。


「ヤバイ……。俺、今めっちゃ嬉しいねんけど……」


そして、彼は両手で顔を隠すように覆うと、声を出して笑い出した。


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