続!イジワル王子とお姫様
「写真……部?」


「アタリ! 今年んなってオレが写真部入った途端、幽霊部員になっちゃってさ。

やっぱ、オレが原因でしょ?」


そう言って笑う伊勢谷くんの腕に、思わずしがみついていた。


「伊勢谷くん、ナツキくんと……対決するの?」


「対決っていうかぁ。同じ被写体で勝負しませんか? って言ってみよーかと思って。

だから、オレに協力してよ」


「うん……わかったよ」


ナツキくん、写真部に入ってたなんて。


驚いた。


やっぱりナツキくんは、お父さんをずっと追いかけてきたんだね。


ナツキくんがやりたかったコトへの第一歩を……


私が少しでも手助けできるなら、したいよ。




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