泣かない理由

依存

講義が終わって帰ろうとしたら、同じ講義を受けていた女の子に話しかけられた。

「高内さん、今日暇?」

「どうして?」

大学に入ってから、私はいつも真っ直ぐ蒼の部屋に帰ってて、殆ど大学の人とは交友が無かった。

入学式から1ヶ月経って無いのもあるけれど。

(蒼の事、言えないな)

私は内心、反省した。

たまにノートを貸してくれって人は居たけど、サークルに入らないとなかなか交友が広まらないと言い訳して、蒼に構いすぎだったかもしれない。

「じつは、合コンの女の子が足りないの。助けると思って、参加してくれない?」

手を合わせて小首を傾げる姿が、様になっててなかなか可愛い。

そもそも、私は頼られると弱いのだ。
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