君に捧ぐ‥

答え




「………」



ドキン…ドキン…




あたしと凪ちゃんの間に、沈黙が走った。


きっと時間にしたら、一分二分の沈黙だったんだろうけど、あたしは一時間もの長い間に感じた。




「…青山?」



ドキッ



「……」


凪ちゃんは、あたしの顔をのぞき込もうとした。

あたしは、凪ちゃんの顔をみれなくて、もっと顔を下にした。



「……青山、俺を見て?」



…ずるいよ、凪ちゃん。


好きな人に、そんな甘い声で言われたら…

逆らえる訳ない。




あたしは、ゆっくりと顔をあげた










.
< 115 / 179 >

この作品をシェア

pagetop