君に捧ぐ‥

大切な人




――――…



ミーンミンミンミン…



「あつーい……」


「ったく、このクソ暑いのに…何が体育祭だよ。」



季節は夏。


もう体育祭の時期です。




あたしは100m走に出るんだ♪



林檎は足が速いから強制的に400mリレーのアンカー。

めんどくさいからいやだって言ってるけど、中途半端が嫌いな子だからきっと本番は全力で走るんだろう。




「木崎ー!」



「うぁー…ごめん、雛!呼ばれてるからあたし行くわ!倒れんなよっ」




「はいはーい頑張って♪」



「……雛。」



あたしが林檎に手を振っていると、



「新………」




新が話しかけてきた。










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