君に捧ぐ‥

｢好きだ……好きだ、沙帆…｣



俺は、夢中で沙帆の服を脱がした。




｢凪っ…やだ、やめてっ……｣



｢沙帆……愛してる。｣




― ヒック…



｢なぎぃ……っ｣



｢さ…ほ……？｣


沙帆は、


泣いていた。




俺は、我に返った。



｢…っごめん！｣




俺は、なんてことをしたんだろう



仮にも、沙帆は生徒なのに。

でも……



｢ヒック……グズ…｣



裸のまま涙を流す沙帆は、色っぽくて。




泣いているというのに、欲情してしまう。



｢…っ沙帆、帰ろう。｣


｢ズッ……え？｣



｢ダメだ。こんなとこ……｣


これ以上いたら、襲ってしまう。




｢なんでっ……凪はっ、あたしと一緒にいたくないの？｣



｢いたいけど…｣


｢じゃあなんで？なんで帰るなんて言うの??｣




｢…好きな女と２人きりで……どうにかしちまいたいって…思っちまうんだよっ……もうこれ以上一緒にいると、理性抑えらんねぇっ！｣



きっと、俺の顔は真っ赤だろう。




こんな恥ずかしいこと…




おまえにしか言えねーよ、沙帆…




｢だから沙帆、帰るぞ…｣

｢なんで抑えるの…？｣









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