夢〜明日への奇跡〜(実話)
〜第4話〜 偶然
『メリークリスマス!!』
源太がサンタクロークの格好に変身しし元気な掛け声が希望苑に響き渡った!
利用者さん達は1日中笑いが絶えなかった。




『お疲れ様でした!乾杯!』

私達の苑では行事が無事成功するたびに夜皆で打ち上げをすることがお決まりだった!


『源太サンタクロースは本当みんな喜ばれるよねー』
『本当最高やわ!』

そんな会話で盛り上がった。
はぁ。。
今年のクリスマスも希望苑皆と過ごすんか。。
既婚者軍団は旦那公認の飲み会とあって、ここぞとばかりに楽しいんでるし
彼氏彼女もちはさっきから携帯と睨めっこしてるし。
私と源太だけか。。

携帯なんか気にもせず飲んでるのわ。
まっ じーちゃん以外一生心許せる人なんて現れないんやろうけどね。


程よく酔っている祥子が
寄ってきた。

『おちゅかれちゃんー』


『祥子大丈夫?もーしっかりしなさいよ!彼氏迎えに来てくれるんやろー?』


『麗奈さーん大好き』


『ハイハイ。私も大好きやけんね』


酒が入ると子猫のように甘える祥子は本当に可愛いかった。

『祥子!彼氏が迎えに来たよ』

『じゃー帰ります!麗奈ちゃん源太さんの気持ち分かってあげてよね!』

『はっ?はい?意味分からない事ばっかり言ってないで早く車乗りなよ』

…ったく結局いつも私は後輩の介護役なんだから。
たまには焼酎おもいっきり飲みたいわっ!

…でも源太の気持ちって何?私は全く気付いてなかった。
< 27 / 122 >

この作品をシェア

pagetop