夢〜明日への奇跡〜(実話)
〜第13話〜 絆
『麗奈!本気なの?結婚するって!わざわざ病気の人選ばなくても…子供は産んでもいいって言ってるじゃないの?』


私が病気の彼と一緒に闘い結婚することに両親は猛反対だった…。
顔を合わせる度に、眉間にシワを寄せ同じ事を何度も言ってきた。

私は親不孝だなんて思ってなかった。
さすがに高い学費払って学校に何不自由なく通わせて貰って介護福士になれたなれて、やっと恩返しが出来るかなって思った頃に
いきなり
妊娠・退職・結婚

となれば怒るのも無理ないし親不孝だよね。


でも…
和実の赤ちゃん生みたいし
和実のそばにいたいの。。

和実は病気だけど奇跡が起きて病気なんか無くなるなんじゃないかなって思うんだ。
愛してる人のそばにいれるんだもん幸せだよ。


娘の幸せを誰よりも考えてくれる両親だから絶対分かってくれるって信じてた。

『お母さん…ごめんなさい和実は手術うけて頑張って治そうとしてるの…病気と闘おうってしてるのよ!この子と赤ちゃんの為に…』
『でも…お父さんも反対してるのよ!挨拶もろくに来れない奴が父親なんかになれるかって』

『わかってよ…あの日は病気を告知されて…ショックだったんだよ!もう和己じーちゃんの時みたいに後悔したくないのよ』

和実とずっと一緒にいたい奇跡を信じたい…

お願い…じーちゃん…

私から和実まで取らないよね?

じーちゃんなら
分かってくれるよね…
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