アリス図書館‡QUEEN




−†数日後†−



「なあアリス・・・」



「何かしら?」




ダイニングルームにて優雅に紅茶を飲んでいるアリスに対し、聖夜は疲れきった顔をしていた。



「なんでこんなに大量の餅をついてんだよ俺らは」



「それが代償だからよ」



「・・・ハァ〜」



「つべこべ言わずにさっさとやる」




せっせかせっせかと聖夜は餅をさっきからずっとついていた。

テーブルではイオンがきな粉やら醤油やらのりやらなんやら色々味付けしていた。




「そのかぐや姫は、何だって餅を?」



つきながら聖夜がきく。



「月の住人はお餅が大好物って相場が決まってるのよ」



「・・・そうか?」



「ほら聖夜、手が止まってますよ」



「ぁ、スンマセン」




イオンに指摘され、慌ててまたつきはじめる聖夜。



「あーあ。私もかぐや姫に会いたかった」



エインセルがふて腐れた様に呟いた。




「だったら会いに行けばいいじゃない」



「ウサギがウザいから嫌よ」



「そんなにウサギがいるのか?」



「まあ多いですね。
でも、ちゃんと人もいますよ」




その時ーーー







ードンドンドンッ!!




荒々しく扉が叩かれた。








・†・・・・・・・・・・・・・


本に招かれたお茶会


・・・・・・・・・・・・・†・




End
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