レンズ越しの君へ
会場の中にはたくさんの写真が展示されていたけど、部屋自体はそんなに広くなかった。


「すごいね……」


「うんっ!!」


あたしの言葉に、綾が興奮しながら頷いた。


写真は壁に展示されていて、人物や風景、建物等があった。


「ねぇ、これどこかな……?」


あたしが訊くと、綾は小首を傾げた。


「外国じゃない?」


「廉の写真、どれかな……」


あたしがポツリと呟くと、綾が正面を指差した。


「受賞者の写真は前にあるみたいだよ!」


そこにはいくつかの写真が飾られ、一枚だけ大きな布が被されている。


「そろそろ授賞式だと思うし、前に行ってみる?」


綾の言葉に頷いて、正面の舞台に向かった。


近くで見ると、舞台は少し高さがあるだけで華美な造りじゃなく、思ったよりも小さかった。


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