レンズ越しの君へ
その甲斐もあってか、あたしを指名してくれるお客の中に、下品な人は一人もいない。


それはもちろん、この店自体が有名店だって言うのもあるだろうけど…


ナンバークラスになったって、お客の中には下品な人やセクハラをして来る人もいる。


だけど…


あたしのお客は皆、友達や家族の一員みたいにあたしの事を大切にしてくれている。


だから、あたしもお客のいい所をいっぱい見付けて、真心で接する事が出来ているんだ。


もちろん、ここまで成長するまでには色々な苦労があったけど…。


あたしがこの店にいれば皆が会いに来てくれて寂しくないし、明日からもまた頑張ろうって思える。


大変な仕事だし、レッテルを張られる事もあるけど、すごくいい仕事だと思う。


だから…


あたしは、この仕事を辞めるつもりは無い――。


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