※ご主人様は完璧王子?※
※第八章※




『うわ……まぶし……』


久しぶりに地上に出たあたしは日の光に思わず目を細めた。

たしかにあの部屋も明るかったけどやっぱお日さまはちがうんだよね。
多分紫外線が出てるんだ!!

とか無知丸出しの一人突っ込みをしていると肩をぽんぽんっとたたかれた。



振り返ると、

『あ、理事長さん!!』


あたしよりも背の低くて見た目年齢が幼い理事長はなぜか異様に大人びたオーラを発していた。



「うふふ。今日楽しみね。」



そう言ってにこにこと笑いながらくるくるまわる様子はスーツをきた子供。


ミスマッチにもほどがある。でもなぜか理事長だとその仕草がやけに似合った。



あたしは肯定とも否定ともつかない表情で返事をかえす。



『まぁ、当事者としては結構複雑ですけどね……』


そんなあたしをみてまた理事長はにこにこ笑いだした。




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