青空応援歌

先輩と夕焼け

アップのランニングから始まって
夢中で弓と触れ合っていると
下校時間を知らせるチャイムが鳴った。



「じゃあ今日は終わりな!」



広瀬先輩の声が弓道場いっぱいに響く。


私達は「はい!」と返事をした。
返事をした後も京子の視線は先輩に向けられたままだ。



「一ノ瀬京子さん!どこ見てるんですか?」


わざと先生口調で、ニヤニヤしながら言ってみた。



「悪い!? はぁ~・・・今日もカッコよかった~」



甘い溜息をつく京子。
本当に好きなんだね。

いいなぁ、私も早く夢中になれる相手が欲しいよ・・・。
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