狼と赤ずきん。
「いいよ、一人でやるから・・・。」
私は勇気を出して言った。
これだけを言うのも一苦労だった。
三人が黙った。
私は恥ずかしくて顔を伏せた。
そのときに荒月が冷たい目で笑ったのが解かった。
うう・・・怖い。
言っておくけど、荒月に言ったんじゃなくて咲たちに言ったんだよ?
って、言ってももう遅いか・・・。
「ほら、こいつだって言ってんじゃねぇか。
じゃあな。」
荒月はそう言うと、
ロッカーから下りて教室を走って逃げていった。