Strawberry & Chocolate
「うーん…。そこまた不思議なとこなんだよ」



「不思議って?」



「確かに力がある人は稀に見るし、その人自身も自覚して力を使ったりしてる。けど、中村さんには使えない。
あと、俺たち魔力を持つ者、つまり魔法使いは〝感知能力〟っていうものを持ってるんだ。魔力を感知する力のことね。個人によって得手不得手はあるけど。
だから普通そんなにでかい魔力を持つ者がいたら真っ先に俺らが気づくはずなんだ」



「ふぅん」



「けど…悪いんだけど…中村さんからは全く魔力を感じないんだ。これっぽっちも」






それは全然悪いと思わなくていいんですよ月島先生。



結局あたしにはそんな力ないってことなんですから。



〝Hope Lights〟の見た目が魔法の杖に見えるだけであたし自身、そんな力は持ってません!







『んなわけないだろっ!〝Hope Lights〟は選んだ相手の一番力が発揮てきるものに変形するんだ。小梅や柳人のようにな。だからリナを選んで杖に変形したってことは、リナが一番力を発揮できるのは〝魔法〟ってことになるんだよっ』



「そんなこと言われても…!だって今月島先生が言ったじゃん!!あたしに魔力は感じないって!!」



『〝感じない〟って言っただけだろ。〝ない〟とは言ってないじゃん』



「はぁー!?何そのヘリクツ!!」



『リナ、ここからはオレの推測だが…。
…もしかしたらお前はヴァイズ出身なのかも。たいていの魔法使いや魔女はヴァイズ出身だし。昔、何らかの理由があって魔力を封じられこの街に来た。
そう考えられねーか?』



「し、知らないよっ!てかヴァイズってどこよ!?」



「確かにね。それが一番妥当な推測だと思うけど…」



「ちょっと待ってよね!!勝手に人の過去をあれこれ推測なんかしないでよ!!関係ないでしょ昔は!!あたしの過去なんてどうでもいいじゃん!!




「関係なくはないよ中村さん」

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