Strawberry & Chocolate

┗No.22.3 ルゥの呟き~ルゥside


いきなり部屋の扉が開き、入ってきたのは背の低い太った+メガネの中年オッサン。



オッサンとは思えない脚力で一直線に小梅のもとへ抱きついていった。




もちろん、通り道にいた緑とガイアを踏み倒して。




小梅は冷たい目でその包容をかわしたが…。





何だあの変態オッサンは。



街中でそんなことやったら確実に捕まるって。



見た目も見た目だし。







「何しにいらしたんですか叔父さま?今日はお父様やお母様達と一緒にクライアントも交えての会食に出席するハズでは?」





うえぇーっ!?



あんなのが小梅の叔父ーー!?



まさに月とすっぽん…!!



全然似てねえーっ!!







「そんな冷たいこと言わないでっ!!会食の前に時間ができたから小梅ちゃんの顔見にきたんだよー。
…あ、そうだ!今度の新商品の試作品持ってきたんだっ!」






そう言って小梅の叔父さんがカバンをあさりだした。




そういや、小梅の叔父さんって確か…アヤノトイズカンパニーの社長だったっけ。






「ジャッジャッジャーン!!」






効果音付きで小梅の前に取り出したのは…。







…あれは、ないな…。








「その名もズバリ着せ替え人形コユキちゃんシリーズ第7弾!!今回はお腹を押すとしゃべるボイス機能つき」






人形コユキちゃん…って、まんま小梅だろーがっ!!



何がコユキちゃんだよ!!

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