Strawberry & Chocolate

「そのあと、〝Hope Lights〟の創られたあと、桜月 苺さんはどうなったんですか?」



「…その後は、絵本通りさ」







絵本の通り…ということは。



桜月 苺は空襲に立ち向かい、希望を歌い続けた。




そして―。







「空襲で…お亡くなりになられたわけですね…」






少女は、最後まで希望を与え続けた。



自らの命をとしてまで。



そして彼女が残したのは、5つの〝希望の光〟。









「彼女が亡くなったあと、〝Hope Lights〟はまるで、彼女の意志が宿っているかのように、姿を消した。そして、選んだ人間の前に現れた。
武器として。
人々を襲うイーヴルを倒す為の唯一の抵抗手段として」



「いや、意味わかんねーだけど。〝Hope Lights〟は世界を照らすために創ったんだろ?桜月 苺の意志が宿ってんならそう動けばいいじゃん。なんで姿を消して武器になったんだよ?」



「柳人くんにしてはするどいつっこみだね。いや、俺たちもホント全くその通りだと思うんだよ。なんで〝Hope Lights〟は急にイーヴルを倒す為の武器なんかになったんだろうってさ」








確かに、改めて考えて見るとすごく都合が良すぎる話。



イーヴルはなぜ人を襲い、〝人〟になろうと、見せかけようとしてるんだろう…?



そもそもイーヴルはいつこの世界に誕生したんだろう?



なぜ〝Hope Lights〟でしかイーヴルを倒せないの?



もし〝Hope Lights〟が創られなければ私たちは…―。










「でもさ、その、桜月 苺って人、話を聞けば聞くだけホントスゴいなって思うよ。世界の為に希望を創ろうって思って実行しちゃうんだもん。あたしには絶対マネできないな。おんなじ力を持っていても。てかそもそもあたし使いこなせてすらいないしね」



「そんなに悠長なこと言ってられないんだよ中村さん」





悠長なこと言ってられないって…?



私たちの今の状態のこと?




そりゃ、ケガしてるし、こんな時にイーヴルなんて現れたら大変だけれど…。
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