Strawberry & Chocolate
No.11 現代の技術?~柳人side

「…ん……?」








いけね。



…ついつい爆睡しちまった。





隣に小梅の姿はなかった。





けど、俺の上に女子の制服の上着が乗っかっていた。







毛布代わりにあいつが掛けたんだろうな…。




ったく、まだ4月なんだし寒いだろうが。






余計なお世話っつーか…。









しゃーねーな、返しに行くか。









そこで俺はようやく気づいた。




空はオレンジ色。



夕陽が沈みかけている。





携帯を確認すると夕方5時を回っていた。








やっっっべー!!



完全に寝過ごしたー!!




5限だけサボろうと思ってたのに、午後の授業全部サボっちまったよおい!!








メールが3件。




全部ソラからだ…。







また明日くどくど言われんだろうな。








…次からは必ずアラーム設定しとこ。










こんな時間じゃ小梅、とっくに家に帰ってるよな。





…家まで届けるしかねぇか。




正直、あんま小梅ん家行きたくねぇんだよな。




しかも隣中村園だし。








…ソラとリナだけには捕まりませんように。

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