お箸付けますか?

*小さな奇跡




「それでそれで?」



「落ち着いて下さいよ〜拓海先輩!その後は、このボクが小さい方をぶん殴り…。」



ゴッ!



いい加減な事を言うメガネ君に愛のムチだ。


1日たった昼休み、拓海に昨日の出来事を話すメガネ君にげんこつを落とす。



「…痛っ。」



うずくまり頭を抱えるメガネ君を見て大笑いする拓海。



「しかし、そいつらも運が無いな〜先輩に出会うなんて。」



「…どういう事っすか?拓海先輩!」



「メガネ君知らないのか?先輩は元プロボクサーだぞ。」



「どっしぇ〜!」



俺の横でやたら盛り上がってる2人。


別に隠してた訳じゃないが、拓海の言うとおり元プロボクサー…訳あって途中で辞めたけど…。


しかしメガネ君ウザイな…俺を舐め回す様に見ている…。




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