お箸付けますか?



あぁ〜神様!このシゲルに天罰を!!



「そんなことより、お土産買ってきたんですよ!先輩のは特別なんですよ!」



両手に持ったビニール袋を上げて笑みを浮かべる。入り口の階段にお土産を広げだす雰囲気のシゲルを制し、肩を抱きながらゆっくり歩く。



「…お土産は後でいい。後でゆっくり頂くとしよう。昼休みにメガネ君と食堂で会おうじゃないか?な?拓海くん。」



「え?…あっはい。」



そんなこと?そんなことで俺は1週間待ったんだ…。昼休みにメガネ君と一緒に腹いせしてやる。



「ちょ…先輩!待ってくださいよ〜!…あっすいません。」



お土産の荷物を社員にぶつけながら、俺の後をフラフラ追うシゲルを無視し、自分の部屋へと急いだ。



「先輩!……あっすいません。」




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