『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂『でも、そんな中で、俺の年齢を知ったにも関わらず、俺を頼ってくれたり、色々な事を俺に教えてくれたりする奴らが居たんだ。』


茂『そいつらは属に言う“ハッカー”だったんだけど、奴らだけが俺を“対等の人間”として見てくれた。奴らだけが俺を“ただ他の奴らより少し頭のキレる10歳の子供”として見てくれたんだ。』


茂『嬉しかった…ネット上だったけど、一度も顔を会わせた事も無いし、歳も近くは無かったけど、俺に初めて出来た友達だったんだ。』


茂『だから、俺は常に、そいつらの期待に応える為だけに必死に成った。』


茂『初めて俺が何かに真剣に成れたんだ。』


茂『そして、俺はどんどん新しいシステムや基礎プログラムを作ったり、違うハッカーの質問やシステムの構造の説明等をしてたんだ。そしたら、いつの間にかネット上で、俺の名前は有名になって、中には“伝説のハッカー”なんて呼ぶ奴らも居たんだ』


茂『でも、そんな俺が、ある異変に気が付いたのは、俺が12歳の時だった。』


滝沢『異変?…』


茂『そう…異変だ、そしてその異変は、今でも続いてるんだ。』


滝沢『今でも?…』
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