『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
すると、そんな4人の前に、突然ロブの光が現れ、その光は再び“人の形”に成った。


今度は、神道の記憶に出て来た“老人”の姿だった。

リン達はその光景を見て驚いて居たが、ただ一人、滝沢だけは驚いては居なかった。


すると、滝沢はその老人の姿のロブに話し掛けた。



滝沢『やっぱアンタはその姿がお似合いだよ』


滝沢『“ロブ”の爺さん』


リン達はその滝沢の言葉に反応した。



茂『“ロブ”』


リン『じゃあ、やっぱり、さっき空から見えたあの光は、ロブさんだったんだぁ』


雪華『と言う事は助かるかもね』


茂『あぁロブ達が来たって事は、この地球の爆発を止めに来たって事だろう』


その茂の言葉に滝沢が答えた。


滝沢『茂、残念ながら、そりゃ無理らしいぜ…』


茂『え』


茂『滝沢、お前何でそんな事が分かるんだ?』


滝沢『さっき、あのロブの爺さんが勇さんの姿で俺の前に現れたからだよ』


茂『勇さんの姿?…』


茂『じゃあ、もしかして、俺の見たShellingも、リンさん達が見たって言うご両親も、全てロブだったのか?』


滝沢『いやそうじゃない。』


滝沢『茂やリン達の前に現れた人達は正真正銘、本物だよ』


茂『本物って…』


茂『“100歩譲って”リンさんや雪華さんが会ったのは亡くなったご両親だから、“幽霊”って事で、納得出来るけど。』


茂『俺が会ってたShellingは実在には存在する人物ですら無いんだぞ?』


茂『それをどうやって俺の前に連れて来るんだよ』

滝沢『それは、俺にも分から無ぇけど、ロブ達なら、何とかしそうじゃ無ぇ?』

茂『その根拠は?』


滝沢『根拠?根拠ねぇ〜…そんな物は無いよ』


滝沢『あそう言えば』


滝沢は何かを思い出すかの様に、目の前のロブに話し掛けた。



滝沢『なぁ、ロブの爺さん。さっきの話しだけど、アンタはわざわざ何をしに来たの?』


滝沢『それに“邪悪な心の者”って?』


茂(邪悪な心の者)
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