『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
滝沢回想シーン……



滝沢(あれはまだ俺達が蘭ちゃんからの紹介で出会ってまだ間もない頃の話なんだけど…)


滝沢『ねぇ、リンちゃんこの本知ってる?』


リン『何それ?読んだ事無いけど、どんな話なの?』

滝沢『この本にはね遠い昔に“中国”って言う国があってその国のとある若い男の人が自分の気持ちを素直に好きな人に伝えられなかったんだって、でも何とかしてその人に伝えたかった時に思い付いた方法がこの“520円”をその女の人に手渡すって事だったんだよ


リン『何で520円なの?』


滝沢『うん実は、この520円って言うのは、そのお金の“額”じゃ無くて、その“数字そのもの”に意味が込められてたんだよ 』

リン『それで、どんな意味が込められてたの』


滝沢『実はこの520の“5”“2”“0”にはそれぞれその中国語で発音すると、 “5”=“ウォー(我)(俺は)(私は)”“2”=“アイ(愛)(愛してる)”“0”=“ニー(尓)(貴方を)”…だからこの“520”には“俺は(私は)貴方を愛してます”って意味になるらしいよ』


滝沢の回想シーンが終わりタクシーの車内へ……
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