わたしの存在



助けて。
黒い黒い心臓が脈をうって黒い液体が身体中を支配する。



悲しい、悲しい
自分の非力さ



修学旅行でのたのしい最中に私は何を考えているんだろう。
まだ飛行機の中で、
これからが楽しい時間だと皆は心を踊らせているのに


息を吐いて落ち着いてみる。

隣に座ってる友達が
「ねえ、見て」
と笑顔で話しかけてきた


わたしは白く長い指の
先にあるものを見つめた


窓の外から繰り広げられる光と雲の
壮大なショーがわたしの目を奪う。



ああ、美しいなぁ


この世界は。




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