夢と恋のあいだ

両思い

それから毎日のように私は戒と電話をした。

戒と二人で出掛けることもあったし、4人で遊ぶこともあった。



お風呂上がり。


戒から電話がかかってくる。



「もしもし!」


『もしもし?今大丈夫か?』



「平気だよー!丁度お風呂上がったとこ。」


『お風呂かぁー…。……奈子、胸ないんだろうなぁ。』


「うるさいわ!!」



私は笑うと、タオルで髪を乾かす。







『あのさぁ………』




「ん?」





『いや…やっぱ何でもないわ。』



「えぇ?」


『奈子の声聞いたし。寝るかな。』


「何なのー?…まぁいいや!おやすみね。」









『おう。 またな。』






電話は切れる。






私は鼻歌を歌いながらドライヤーのスイッチをつけた。













それから、戒からの連絡はなかった。
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