ただ、好き



「歩深ちゃん、ちょっと硬いよ…もうちょっと」

よいう言葉を何回も聞いて何回もフラッシュを浴びて撮影が終わった
すぐに個室に戻って着替えるとカメラマンさんに頼まれてと言う人から封筒を貰ってから外に出た

「歩深、今日はお疲れ様」

「…お互い様」

「今日はもうマネージャーには帰って貰ったから適当にご飯食べて帰ろう?」

と言う彩雫に同意して時計を見るともう6時だった
…疲れた、恭…私来なきゃよかったかもしれない
なんて考えてると

「歩深、今日あのデパート行こう?」

「雑誌に載っていた所?」

「うん、こっから近いでしょ?」

「はぁ、今日はもう疲れちゃったよ」

「決定ね」

そう言う彩雫にはもう言い返せないから諦めて行く事になった



< 34 / 53 >

この作品をシェア

pagetop