=キング of ビースト=


「~~っ」


手を額に持っていき


「由莉っ。」


悲痛な小さな叫びだった。



だがその声を聞いた人はいなかった。


「いつまでそこに居るんだ?」

「…。」


「お前が責任を感じることじゃないだろ。」


「…俺が一人逃がしたせいでっ!!」


「5人も倒してただろう。」


「それじゃ意味がないんだよ!!!」


「亮、由莉ちゃんがケガしたことは変わらない。」


「…。」


「だからっていつまでも引きずるんじゃなくて、次にいかせ。」


「…。」


「次、由莉ちゃんがあんな目にならないように。」



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