=キング of ビースト=



「紅雨離れろ。」


低い声で夜琉は言った。


「え~。」


「…。」


夜琉は無言で紅雨を睨みつける。


「けち!!」


そう言って紅雨は元にいたソファーに座った。


「夜琉、下にもう集まってるから早めに行こう。」


「ああ、由莉大丈夫か?」


優しく見つめてくる夜琉に


「うん。」


と、言うと手を差し伸べてくれた。私は迷うことなく夜琉の手を握り璃玖達と一緒に一階に降りた。



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