天使と吸血鬼
いくらか走っていて、
私は歩き始めていた時、
後から抱きしめられた。

「何処行くんだ!!」

「先生?」

「バカ!!
心配をかけるなよ。」

先生は私の体を自分の方に
向かせて力強く抱きしめて、
私は大声を上げて泣いた。

何故涙が出るのか、
意味が分からないけど、
多分先生の腕を見たくない
私の心が泣いていると思う。

「真壁。
俺はお前の全てが欲しいんだ。
俺が初めてだから、
嫌なんだろう?」

「違うよ。」

「じゃあ何故出て行った?」

「分からない。
自分でも分からない。」

私は先生の胸で泣くだけ
泣いて、先生の部屋に戻った。
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