隣のアイツ
ムカツク。
何で何もなかったかのように笑えんだ?


俺は何かが切れたように


叫んだ。



「茂ってやつ出てこいよ!」



「あ?お前2年?俺になんか用?」



「てめえ、みいに、美里に泣かせてんぢゃねえよ!





ボコッ。


俺は、気付いたら殴っていた。


クラスはざわついてる。
ギャラリーは沢山。


「ふっ。正義ぶってんぢゃねえよ!お前だって女と遊んでんぢゃねえの?
好きでもねえ奴抱いてんぢゃねえの?」



「何でてめえに、そんなこと言われなきゃなんねーの?」



「男なんてそんな生き物だろ?」



そう言われた時、俺は胸が痛かった。

俺も、実際女を抱きたいだけ抱いて、道具として扱っていた。


男なんてそんな生き物だと思った。


でも、今はそんなこと違うってわかる。


俺は、美里が好きなんだ。
好きだと確信した。


だから、絶対


お前を許さない。


「お前には、一生わかんねーだろうな!
とにかく、美里には近づくな」



それだけ言い、教室を出た。




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