Devil†Story
―クロム Side―



俺は冷ややかに2人の死体を見下ろした。




ロ「許さないってよ」




ロスが笑いながら言ってきた。




絶対に許さない…か。




ク「…くっ…」




俺は口元を吊り上げた。




ク「はっ…何が許さないだ。許さないどころかそこにすら居ねぇじゃねぇかよ」



俺はそう言いながら頬についてた返り血をなめた。



ロ「確かに」



ロスが楽しそうに笑う。



ク「あー、マジくだらねぇな」




ロ「それにしても今日は色々学べたな」



ク「フン…。人間の事なんか勉強したってどうせ弱くて愚かで馬鹿な生き物ってしか結果は出ねぇよ」




窓の所に経つと月明かりが中を照らした。




血がその光に当たって妖しい赤い光を放った。




ロ「まぁな」




ク「帰るぞ。疲れた…」




ロ「あいよ」




2人は闇夜に身を投げた。
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