恋のしるし~GIRL’S♪SONG~
「ちなみに、俺と詩乃も、おじい様もおばあ様も『7073』だったからな。」


竣クン、今サラッと…すごいこと言った!


「そうなんだ!?」

「ええ。」


確かにおじい様とおばあ様も、詩乃チャンと竣クンもラブラブだもんなぁ。


「『7073』になれるといいわね!」

「…いや、あんまり望まない…。」

「美希はそれでいいんだよ。そっちのが美希らしい。」

「…それどういう意味?」

「…さぁ?」


竣クンのバカ!






…♪…♪…♪…




「じゃぁ、行ってらっしゃい♪」

「行って来まぁす!」

「夏休みには帰って来いよ。」

「当然!」

「あ、美希!」

「何? 詩乃チャン。」

「朱音とあゆかから伝言よ!」


朱音(アヤネ)チャン…小林 朱音チャンは、詩乃チャンのお友達。
あゆかチャンは、朱音チャンの幼なじみ…みたいな人で、詩乃チャンのお友達でもある。


「何?」

「”彼氏できたら即報告!”だって♪」


あの2人は相変わらずこういう話好きだな…。


「じゃぁ、愛莉(アイリ)チャンによろしくね!」

「はいはーい!」


私は昇降口へと向かって歩き出した。


「美希ーッ!!」


昇降口に入ると、誰かに呼ばれた。
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