キスミー
運命かと思った。

◇゚ プロローグ ≪E・M≫

 
 
「ぎゃっ!!!」


親切心で動いた俺の手は、

彼女の悲鳴と共に宙ではじかれ、


彼女はBダッシュで俺から逃げていった。




「………チッ」


ハンカチ拾ってやったんだから、

礼くらい言って欲しいね。


まあ別に慣れてるけど。




「ちょっとミキ、大丈夫だった!?」

「うんっ!…あーあ。このハンカチお気にだったのにぃ~」


さっきの女は、友達に俺の愚痴をこぼしている。

丸聞こえだっつーの。


てゆーか俺、

別にハンカチ汚すほど汚くねえし。




……えっと、どこまでいったっけ?


俺は、お気に入りの本をペラペラとめくり、

さっきまで読んでいたページを探した。


_
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop