eye line
ボックスから、まだ太陽が長い影をつくるテニスコートに場所を移し、準備運動が始まった


僕は端の方で見よう見まねで、ぎこちない準備運動をしていたが、先輩らしき人たちが雑談を交えながら教えてくれた



その最中、徐々に授業を終えた人たちが集まってくる


準備運動が終わる頃には二十人くらいになっていただろうか




そして場所を移し、音楽練習場に入り本格的な練習が始まった


僕はというと壁際に無造作に置かれたパイプイスに腰掛け、可愛い女の子がいないか目線を泳がせていた



奇麗な女性はいたがタイプではないし、軽音楽部にも所属していた僕にとって、こちらには魅力的な女性は居なかった



そんなことをしている内に、いつの間にかサークルの時間は終わりを告げた
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