君にもらった苺飴





 
 入り込んでしまって
 
 いいのだろうか?


 俺は、今行って

 何ができるんだ?



 そう考えると、

 足は止まって

 歩くことを拒む。




 でも、聞くことくらい…

 相談に乗るくらい…



 できるよね?



 
 ガラッ



 俺は、静かに

 図書室の扉を

 開けた。



 彼女は反射的に、

 コッチを見る。



 そのトキ、フッと

 口角をあげ、

 笑った愛紗美チャン。








 
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