初恋の先で君を愛せたら
Epilogue
まっすぐと。ただまっすぐと。


どこまでも続いてそうなイチョウ並木はいつの間にか紅葉を迎えている。


夕陽の朱に照り映えるその姿は、あの日と何も変わらない。



那徠と誓い合ったあの日。


それから1ヶ月。



那徠は私を命の限り、愛してくれた。





そして、その年の終わりと共に、天国に行っちゃった。





さみしくないっていったら嘘になる。





でも那徠、私、幸せだよ。




那徠が命をかけて愛してくれたそのあったかさは、どんなに冷やしても絶対に冷めない。
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