名も無き花
朝起きたらメールする約束。別に監視されているわけではないから良いのだが、ほんのちょっと罪悪感。

残りの朝食を素早くすませ、食器を流しに放り込んだら、いそいでケータイを手にとり画面を開いた。


そこには、にわかに信じがたい残酷な文字が表示されていた。

『送信エラーです。時間をおいて再度お試しください』
< 74 / 141 >

この作品をシェア

pagetop