名も無き花
「しかたないなぁ…。」

妥協。姉の笑顔に負けた。

「ほんとー!?」

「ほんとほんと」

「キャーありがと!ゆうきぃ」

そう言って、抱き付いてくる姉の頭を撫でる。

これじゃどっちが姉なんだか…。
しかし、この笑顔にならいくら金を払ってもいいと思える。まさにうち相手なら無敵の凶器!!

この笑顔が欲しくてうちは今ここにいる。実のところ後2ランク上の大学に余裕で入れる学力はあって、高校の担任にも勧められていたのだが、親の反対も押し切って、姉が住んでいる地域の大学を受験した。

結果はもちろん余裕で合格。滑り止めをつける必要すらないのは言うまでもない。

これで姉の笑顔が…体が独占できる!!そんな喜びに心踊らせてた、高校最後の3ヵ月が懐かしい。

ちなみに、うちが姉相手に発情したのは、中学1年の時。当時中3だった姉が、一人暮らしをしている年上の彼の家でエッチをして帰ってきた日。

その日の姉はやけに機嫌が良かった。無理矢理処女を奪われたと言うのに、苦痛が快感に変わった瞬間全て許せてしまったという。

その後、姉の初体験自慢に付き合わされた。
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