名も無き花

☆運命の赤い糸はなんで赤いか知ってる?★

「ねぇ、昭ちゃんは運命って信じる?」

不意を突く質問
試されている? いやいや、試す理由がわからない。

普通の話題? として流すにはちょっと、話題が重くないか?

ちょっと、電車の中で無言の時間があったからって…沈黙を破るに相応しい話題とも言い難い。

「ねぇ、どうなの?」

体制を低くして上目遣いで俺の顔を除き込んで来る。

ウガー!!

「信じるかな」

やけくそ

「えー、どうしてぇ?」

「今、この状況を考えると!そう思いたくなるな」

「そっか…」

何かいいたそうだけど、あえて深追いはしなかった。

そして、電車の中で何言ってるんだ俺は?

大変恥ずかしい。やばい恥ずかしい、ドアが開くならこじあけて飛び下りたい。

話題を変えようにも気のきいた言葉が思い浮かばない。

「あたしの、運命の糸は赤かったよ」

は?何言ってるかさっぱりわからん。

そしてどうしたらいい?俊助なら軽く流すだろ…しかし、チキンで経験不足な俺にそんなテクはない!!

じゃぁ、朝倉なら…って何で俺があいつにならわにゃならんのじゃぁぁぁ



…神様助けて。
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