刹那
第1章 ~最愛のパパ~

別れ


「いってきまぁす!!」
そういっていつものように今日も家を出て会社へ向かう

それが…
パパの元気な姿を最後に見たときだった。

この次にあたしがパパを見たとき…
パパは何故か病院で白い布をかぶっていた。

503号室

そこから聞こえてくるのはママやおじいちゃんの泣き叫ぶ声だった…
あたしはただ病室の前で立ちすくんだままどうすることもできなかった…
大好きなパパのもとへ駆け寄る元気もなかったんだ…
(なんでそんなもんかぶってんの??)
あたしの頭ン中ではそればかりがぐるぐると回っていた。
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