秘密の同居



「大丈夫………。
…くくっ……。」


突然人の顔を見た途端笑い出す夏木君にムッとした。


『何?
心配してたのに!』


「お前ってさぁ…犬ッコロみてぇ。
落ちてたけどなんかアホらしくなった。」


不意に頭を撫でられてドキッとしてしまった。
今のはきっと犬の頭を撫でる様な物だよね…!
そう自分に言い聞かせた。


『落ちてた…って?』


「…お前、ヤキモチって妬いた事ある?」


『ヤキモチ?
…ないなぁ。
ってゆうか好きな人とかいた事なかったし。
ひろちゃんにヤキモチ妬いてって言われたの?』


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