秘密の★オトナのお勉強①



あたしがメラメラとよく分からない闘志を燃やしていた時、後ろから肩を叩かれた。


その手の感触によって肩を叩いた人物が分かったあたしは、貞永の時と同じ笑みを浮かべながら振り向く。




「お疲れ、あゆ」



「冬馬こそお疲れ!」




ニコニコしてあたしと話している冬馬の後ろには…佐田さん。


やっぱりあたしを睨み付けているようで、身体中から冷や汗が吹き出る。




「さ…佐田さんも、お疲れ様です」



「…フンッ!」




あたしが作り笑顔を浮かべながら挨拶すると、佐田さんは全力で拒否。



…ここまで嫌われてるあたしって一体。


少しだけショックを受けながら、あたしは佐田さんと冬馬に別れを告げた。




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