秘密の★オトナのお勉強①
「あゆ、いるでしょ?」
ドキン、と胸が大きく鳴ったのが分かった。
楽屋の外から、あたしの名前を呼び続ける声。
…冬馬だ。
この凛とした声は、紛れもなく冬馬だ。
「…ちょっ貞永!どいてよ!」
予想外の展開に焦ったのか、あたしの抵抗に簡単に身体をよろめかせた貞永。
その隙を付いて、あたしは咄嗟に貞永から離れる。
「…ざけんな、あの乙女系マネ」
ムスッとしてイスに座り直す貞永をよそに、あたしは乱れた服を直すと、すぐさま楽屋の扉を開けに立ち上がった。
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