秘密の★オトナのお勉強①
浮かれ気分で、あたしは全然気が付いていなかった。
「おい、あゆ!」
「聞いてんのか!?」
…貞永が、ずっとあたしを呼んでいた事に。
「襲うぞ、このバカマネー!」
「襲う言うな!このエロ狼ーっ!」
「襲う」の一言で、貞永に呼ばれていると気が付いたあたし。
少し情けないな…と思いながら、あたしは貞永に顔を向ける。
「何よ…!」
「お前、ずっとケータイ鳴ってるぞ?」
貞永にそう指摘されて、あたしは初めて自分のケータイの着信音が鳴り響いている事に気が付いた。
すぐさま、ジーンズのポケットからケータイを取り出す。
「…ん?実家だ…」
「とりあえず出てみろよ」
.